たねまき

雑記をゆるりと

不可抗力で口コミする【必読書】

※引用源はすべて革命のファンファーレ 現代のお金と広告 [ 西野亮廣 ]です。

自分一人で広告してはいけない。”広告させる”ことが大切だ。

 現代は国民全員が情報を発信する時代になっているため、”広告させる”という意識が重要ということらしい。

私も”広告させられた”一人になってしまった。

、、、西野さんの掌の上で転がされているようで全く遺憾ですが、今回はこの本を紹介します、どうも名乗り遅れました、めいです。

 

まず、この本のタイトル「革命のファンファーレ」。

怪しい。

読む前から騙されそうなオーラを漂わせているタイトルである。さらに、表紙には西野さんの写真が大きく出ている。ますます怪しさを醸し出している。

読んだら、自分も何かの宗教めいたもの囚われそうだと感じながら、「でも今結構読まれているみたいだし」と、手に取ってしまった。

 

1ページ目を読んだ瞬間にその続きも読むことが確定した。

「やりたいことが見つからない」と言う人がいる

 最初の行にそう書いてあった。「ああ、私のことだ」と思った。

そして、驚くことにその考え方が否定されていなかった。

西野さんの考え方の基本は”年下の肯定”なのだと書いてある。人類が今日も生きているのは、時代ごとの若者が人類をアップデートさせているからだという。

念のため書いておくが、この本は決して、壮年、中年、高年の方を批判しているわけではない。後の章で年をとることのメリットについても書いてある。

とにかく、

”若者世代への批判=進化への乗り遅れ”

と言い切った人の文章をもっと読みたくなった。

 

この本で何度も繰り返されていることは

お金を稼ぐな。信用を稼げ。 

 ということだ。「好感度」ではなく「信用」。「認知」ではなく「人気」。

先ほどの”広告させる”という話にもつながるのだが、宣伝が成功するかは宣伝している人の信用度が物を言う。

そして、信用を得るためには嘘をつかなくてもよい環境が大切だと言う。「嘘なんてついていない。」と言うのは簡単だが、本当にそうだろうか。

意思決定の舵は「脳」ではなく、「環境」が握っている。

私たちは、社会をうまく生き抜くために沢山の嘘をついているのではないだろうか。「空気を読む」というのも、西野さんに言わせれば、きっと嘘に含まれるのではないかと思う。

私たちが嘘をつかずに信用を勝ち取れるようになるのは簡単でない。嘘をつかずに済む環境を作ることから始めなければならないというのが西野さんの言い分である。

なるほど。

「本当の友とは言いたいことを言える相手のことだ」

というような話はよく聞く。しかし、それは、そういう友達を大切にしましょう、という話なだけで、そういう友達をどうやって作るのか増やすのか、という解決策には触れられていない。そういう友達の一人や二人はいるかもしれないが、多くの人とそのような関係になることは難しい。

しかし、「環境を作る」という視点を加えればこの問題の解は見えてきそうだ。

見事な視点の転換だ。

このような流れで、この本を読み進めると自分の思考にパラダイムシフトが加えられていくように感じる。

 

この本は、副題が「現代のお金と広告」であるように、宣伝の仕方などについても細かく触れられている。全部を真に受けないにしても、1つの視点、考え方として、頭の片隅に置いておくだけでも、世間の見方が変わる。

ぜひ、一度手に取ってみたらどうだろうか。

余談だが、この本はこの本自体が広告のようなものであり、特にえんとつ町のプペル [ 西野亮廣 ]の宣伝がうまくなされている。思わずこちらも手に取ってみようか、と思ってしまう。西野さんは本当に宣伝のプロだと圧巻させられる。

そんな彼は、

売れない作品は存在しない。キミの作品が売れないのは、キミが「売っていない」だけだ。

 と言い切っている。

思わず、溜息の出るような言葉だ。

それでは、少しでも多くの方がこの本を手に取ることを期待して、最後までこの本の引用で締めくくろう。

常識に屈するな。屈しないだけの裏付けを持て。それは行動力だ。それは情報量だ。

Action is everything.

※この記事の引用源はすべて革命のファンファーレ 現代のお金と広告 [ 西野亮廣 ]です。